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季刊 『 道 』 177号(2013 夏号)
テーマ 「 見えないものを観る力 」
海の幸をいただき、山の幸をいただき、太陽を拝み、人間としての感性を研ぎ澄ましながら豊かな自然とともに生き、自然への感謝や畏敬の念を強くもっていたかつての日本。
そこでは、目に見えないものも、見えるものと同じく、先達の知恵として当たり前のように大事に伝えられてきました。それは、私たちが理屈抜きに、目に見えないもののほうにずっと大切なものがあることを知っていたからだと思います。
目に見える、数字にできることのみを認め、目に見えないもの、数字にできないものを疑い、信じない人が増えている現代の日本。それは、本来の日本人のあり方からすると、むしろとても不自然なことであるのかもしれません。
【 巻頭対談 】
「心」と「気」で悟る、人間の真実 見えない世界を観る力歌手・俳優 美輪明宏 VS 武道家・UK実践塾代表 宇城憲治 世代を越えて多くの若者の心を激しくゆさぶった「ヨイトマケの唄」。 従軍慰安婦の悲しみを歌った「祖国と女達」。
貧しさや戦争がもたらす人間の醜さ弱さそしてやさしさを、つぶさに見てきた美輪氏だからこそ届けられる魂の叫びだ。その美輪氏が語る「霊」の世界は、人間が時空を越えて、地球、宇宙のエネルギーに生かされている存在であることを教えている。
一方の宇城氏は、今の科学では説明がつかない「気」という存在を、普遍性・再現性・客観性という形で実現するなかで目に見える形にしている。 目に見えない世界にこそ、人間の真実がある――。そう言えるのは、両氏によって明らかにされていく「霊」と「気」の世界が、一つひとつの事実をさかのぼるなかで導き出されていく世界だからだ。 目に見え、数値化できる世界だけを基準としてきたこれまでの科学や教育のあり方に一石を投じる。
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【 ロングインタビュー 】
「ヒト」は教育によって「人間」になる「科学の光」で照らし出す 日本の伝統教育
ヒトの教育の会 会長/医学博士・理学博士 井口 潔 「科学は花びら一枚だってつくることはできない。しかし、「科学の光」を伝統に当てると、人間がどう生きなければならないかという秘密を探り当てることはできる。」
深刻な社会問題ともなっている子供の不登校や引きこもり、日本の教育はまさに崩壊の危機にある。その原因は現在の日本の「人間教育」にあるとし、その見直しと実践に邁進する井口潔氏。 江戸期の伝統教育の完成度を科学的に裏付け、日本の教育の改革・伝統教育の定着を目指す。その裏付けと、活動への思いを聞いた。
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【 ロングインタビュー 】
みんな言葉を持っている ― 重度障害者の思いを伝えるために ―國學院大學 人間開発学部 教授 柴田保之 「植物状態の人も、心身障害の人も、すべての人に言葉がある。」「閉じ込め症候群」―― それは、例えば突然の病気や事故による脳障害のために“植物状態”となり、誰にも何も伝えられない、意識があることさえわかってもらえない状態を指す。 そんな方たちから〝言葉〟を引き出す活動をされているのが、國學院大学教授の柴田保之氏である。 「言葉も意思すらも持たない」と思われた障害者の「真実の言葉」を導き出すことから始まった活動が今、多くの障害者やその家族に大きな希望を与えている。
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【 被災地の今 】
寄り添う心で 「福島“復興”の現実」蓬桑折町駅前応急仮設住宅 自治会長 小澤是寛 「二年が経っても何も変わっておらん。」
2011年の東京電力福島原子力発電所事故により、福島県浪江町から現在の福島県桑折町仮設住宅への避難を余儀なくされた小澤是寛さんは現在も自治会長として、避難されている方々の取りまとめや、復興に向けての国や町などの様々な交渉に当たられている。仮設住宅での生活も二年以上となった今、遅々として進まない復興の現実と、岐路に立されている浪江町民の思いについて伺った。
【 今に語り継ぐ 】
戦時を生きた知恵と心 「命をつないだ一本の手拭い」根本益伊
(当時20歳 軽巡洋艦五十鈴 乗組員 昭和18年12月 南洋の空爆で右足を失う)
【連載】
【新連載】
師に尽くし 自己を磨き 人を育てる 「二師に仕えず ― 普及のなかで失われた学びの姿勢 ―」
神道夢想流杖心会主宰 松井健二
【連載】
・武道家・UK実践塾 宇城憲治
気づく気づかせる 「今こそ人間力の復活を」
・銀河浴写真家 佐々木隆
私たちは銀河のなかに生きている 「天の川を飛ぶ蛍」
・写真家 稲田美織
神宮式年遷宮 日本の心を継ぐ 「出雲大社 本殿遷座祭」
・アルピニスト 野口 健
実践こそが全て 「真に富士山の環境を守れるか」
・書家 金澤泰子
あふれる真心と愛 「日本一を叶えた翔子の書」
・茨城ダルク代表 岩井喜代仁
今日一日を生きる 「選んだ生き方に精一杯向き合う」
・伊藤忠商事理事 木暮浩明
うつくし、日本 「日本武道と国際性」
・ガラス工芸作家 黒木国昭
文化を生き抜く力に 「現代日本の問題の“処方箋”」